2013年12月2日月曜日

黄金町バザール 変わりゆく黄金町界隈 〜かつての赤線・買春街はアートの街 へ 〜

かつては、有名な赤線街。
そして90年代半ばまでは、主にタイ人の売春街として小さな小さな売春宿が軒を連ねていた、日の出町〜黄金町のガード下。
女性は、あまり足を踏み入れられなくて、狭い路地を斜からちらっと覗く事しか出来なかった、治外法権地帯、カオス。
一度、タイ人の友達にくっ付いて、自転車で若葉町からタイ料理の配達に行った事があったっけ。
今考えれば、女衒のオネーサンに怒られずに内部を観察出来た、たった一度のチャンスだった。

各売春宿は、ほんの1〜2間の間口から入ると、まるでTVのセットさながらに、飲み屋風の造りになっていた。
棚に置かれたお酒のボトル、食器類、小料理屋風のキッチンカウンター。。
でももちろん、実際そんな“飲み屋”は存在しない。
それらはオーナメントであり、小道具だった。
各店の前には半裸の女性達が気だるそうに、丸椅子に座って客引きをしている。
普段、街にいるとそんな光景を見る事がないので、かなりのカルチャーショックを受けた。
そして、そんな女性達は仕事が引けると同郷人の集まるタイレストランに来ては憂さ晴らしをしたり、不法のカジノで何百万もすってしまったり、どうしようもない浮気男に貢いだりしていたのだった。
多くの女性達は不法滞在であり、又は偽装結婚をしていた。
いつだったか、偽装結婚の相手に一年分の“結婚料金”を支払う所を見た事もあった。
確か、90年代半ばだったか終わり近くに、そういったタイ人の買春街が撤廃されて、街から女性達が消えて行った。

それから10数年。
黄金町がニュースになる事なんて今までほとんどなかったので、すっかり記憶の彼方にあったのだが、最近そんな黄金町界隈の区画を利用してアートスペースに生まれ変わらせる試みがなされているのだと新聞で見て驚いた。
なるほど、角度を変えて見れば、あの特徴的な小さな区画の集合体は、アートスペースにもってこいだ。
黄金町、やるじゃないか!
とは言ったものの、なかなか訪れるチャンスがなく、今日はたまたま横浜駅から写真を撮りながら歩いていたので、そのアートスペースやらをひやかしながら黄金町の駅まで歩こう!という事になった。
日の出町から入ってしばらくすると、まだ工事中の区画とすでに営業しているスペースがごちゃまぜになっていて、いかにもこれから何かを創り出していく過程にある、新鮮でクリエイティブな空気が流れていた。
部外者である私も何だかわくわくして、もう夜に近い夕方の終わり頃だったが、あちこちを見て歩いた。
元々の姿の面影を残しながら、まだまだこれから色んな物が出来ていくみたい!
でも、発展途上の姿も面白い。
という訳で、またこれから何度か訪れながら、変わりゆく黄金町を見ていきたいと思う。





























3 件のコメント:

  1. あー、これについて聞いたことあるっぽい!

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  2. ってか、写真やっと見れたね!

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  3. えっ、聞いた事あるの?!
    私は昔から馴染み深い場所だけど…
    もっと工事が進んで、色んな物が出来てきたらもっともっと面白くなると思うね!

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