2010年12月25日土曜日

モンゴル料理 シリンゴル

先日、クラスメイトである教授から、東京・巣鴨にあるモンゴル料理店‘シリンゴル’での忘年会に誘っていただきました。
そうだそうだ、私はずっとチャンサン・マハに思いっきりかぶりつきたかったのだ!という事が呼び覚まされました(笑)

半地下にある建物の中は、テーブル席とモンゴル・ゲルを模した天幕が張ってある上がり席が半々。
ぼんやりとした柔らかなオレンジの光が心を和ませてくれる、アットホームな店内です。


もう殆どの方は集まっていらっしゃいましたが、なんとメンバーの殆どの方がモンゴル関係の学者さんや先生方。
皆さん、キャラが濃すぎてワタクシどうしましょう。。。と思いつつ、ひとまず振る舞われた‘スーテーツァイ(塩味のモンゴルミルクティー)’を口に含みつつ、その不思議な風味に異国を味わいながらテーブルの上に目を遣ると、木製のボールいっぱいにロックアイスのようなものが山積みになっているではありませんか!!
大変、こんな所に置いてあったら氷が解けちゃう!・・・でも、あら?でもその割には先ほどからずっと置いてあるけれど、ちっとも解けておらず、半透明の塊たちは依然、ぺかぺかと光を放っている。
よく見ると、傍らには小さなおろしがねが。

「これ、何ですか?」と尋ねると、なんとモンゴル岩塩だそう。
「この塩を足したりしながら、スーテーツァイを各自、好みの塩味に整えるんですよ。」との事。
なるほどー、さすがだ!と感心しながら、その後運ばれて来たお料理をどんどん頂く。
この日はコースになっていましたが、モンゴル料理は自分が思っていたよりも中華風の品が多いのですね。
モンゴル料理は以前、何度か食べた事があったのですが、元々野菜が少なく、あまりモンゴル人は野菜を食べないとよく何かの本に書いてあったのですが、最近は外国の影響で、野菜料理もたくさんあるのかも。
そして肉は、もちろん全て羊です。
炒め物や‘ボーズ(小龍包風)’、スープ、何でも全部羊。

そしてメインの‘チャンサン・マハ(ぶつ切り羊の塩茹で)’登場。
でっかいですねー、顔ぐらいあります。

かぶりつきたかったのですが、実際問題ちょっとむずかしい。
皆さんは手慣れた手つきで、小さなナイフを使い、肉をこそげ落として上手に食べていました。
しかし、脂の乗り方がスゲー。
でろんでろん。

お料理は最後に、羊の脂が効いたうどんでシメ。
みんな、おいしかった!
羊好きにはたまらなひ。

ところでこの日は、遠方よりオルティン・ドー(モンゴル長唄)の歌手の方がいらして、店内の灯りを落として歌+モリン・ホール(馬頭琴)のライヴの始まり。
日本人の方が歌うオルティン・ドーは初めて聴きましたが、こんなに本格的にオルティン・ドーを歌われる日本の方がいたなんて、驚きました!
やっぱりあれは、声量がすごい、そして民族衣装もきれいだった。
うーん、やっぱりライヴっていいなあ。
裏声ギリギリでうなるような感じが特徴的な歌唱法だなあと思いました。
そして、歌と演奏が唐突に終わるのも特徴的ですね。

民族衣装といえば・・・隅っこにさりげなく、女性用の民族衣装と鎧が飾ってあるのを発見!

この鎧って、蒙古襲来の時にも着ていたのかしら・・・?
かっこいい!!


と、そろそろ帰宅時間。
テーブルの一番奥に終始にこやかに座っていらした、モンゴル関係では大家だという先生もお帰りとの事で、一緒に駅へ向かう。
道中、戦前から内モンゴルにいらっしゃっていたという先生の体験談を拝聴する。
極寒の草原で何年間もゲル暮らしをされた事、そしてらくだに乗って長旅をされた事などをお聞きしていて、どうやら私はばかげた質問をしてしまったらしい(笑)
「ところでモンゴルって、らくだはひと瘤ですか、それともふた瘤ですか?」
とさりげなく訊いてみたところ、先生はあきれ返ったように
「・・・フッ、あなた、そりゃー、ふた瘤に決まっているでしょう!カザフより東には、ひと瘤なんていないでしょう!」
ひえーーー、ごめんなさいっ!!
ん?・・・それって一般常識だったの?・・・でも、素人なんで勘弁してくださいよ~^^;

しかしふと、思い出した。
以前、‘月の砂漠’の歌詞について調べていたところ、様々な議論が交わされていて、その中に‘らくだは、ふた瘤だとあまりにも東洋らしくなってしまって’という箇所があったのを。
そうか・・・中東の雰囲気を出すならば、らくだはひと瘤でなければいけなかったのか・・・!
もっと観察眼を養わなきゃね、勉強になりました~(-人-)

先生はその後の別れ間際に、万歩計の機能のついた携帯電話を取り出され、「今日はまだ7千歩だからあと3千歩、歩かなくっちゃ」とおっしゃっていたのがとてもかわいらしかった。
はー、そうやって体力づくりも怠らないから、きっと脳も退化しないのかも。
私も頑張らなくっちゃ!と思いながら、そして羊脂のかほりを電車内に振りまきながら帰宅したのでした(笑)

この日は、クラスメイト様のおかげで普段お会い出来ないような方達ともお会い出来て、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
余談ではありますが、クラスメイト様のヘンタイ情報もつかんだ事だしね、フフフ。。。

9 件のコメント:

  1. めりくり!

    愉しかったようでよかったね!
    чансан мах 美味しいね!
    私も大好き。

    уртын дууも好いね!貴重な体験だね。

    一月三日に神戸でモンゴル新年会があって、コンサートもあるそうだけど、今年は行けない・・・。残念。

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  2. はい、遅れましたが生誕説おめでとう。といっても、私は何もしなかったが(笑)

    чансан махは、脂と骨がすごかったので、まともにかぶりついたらメイクが崩れて顔面が崩壊すると思ったので…(以下略)

    уртын дуу歌手の人は、Namjiliin Norovbanzadの直のお弟子さんから習ったんだって!
    すごいよね!!

    あら~、モンゴル新年会行けないの?
    忙しいね~。
    でも、ツァガーン・サルがあるじゃないか!

     

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  3. 羊肉が矢張り最高だね!
    よくスーパーで売ってる垂れ付きの「ジンギス丼」用の羊肉買うけど、量が少ない・・・。
    イスラム教センターの店に大量で安く売ってると聞いたけど、未だ行っていない。

    цагаан сар 有るといいけど、
    去年はちゃんと旧正月に新年会があったのに、今年は西暦の新年に当たっちゃった・・・。

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  4. あら、うちの近所のスーパーには、ちゃんと骨付きのラムも売ってるよ。
    あの丸くて薄切りのジンギスカン用の肉はあんまり美味しくないね!

    イスラム教センターの店ってなあに…?
    前言ってたハラールの店とは違うの?

    >цагаан сар 有るといいけど、
    去年はちゃんと旧正月に新年会があったのに、今年は西暦の新年に当たっちゃった・・・。

    だったらいっその事、神戸中華街の旧正月イヴェントに行くとか(笑)
    採青とかやんないのかな?

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  5. 「あら、うちの近所のスーパーには、ちゃんと骨付きのラムも売ってるよ。」

    へぇ、羨ましいなあ

    「イスラム教センターの店ってなあに…?」

    いや、ハラールحلال の店だよ。紛らわしくてご免ね。


    そうだね、南京町のイベントも有るんだね!
    試験後だったら好いけど 笑

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  6. 私はほぼ毎年、横浜中華街の採青に行くよ!
    旧正月カウントダウンより、こっちの獅子舞の方が面白いんだよね。
    各店舗を獅子達が踊りながら回って、お年玉(紅包)をもらうの。
    あと他にも、横浜では色々イヴェントやるよ!
    多分南京町でもやるんじゃない?
    来年の旧正月は、2月3日らしいよ!
    試験、どうかな~
    終わってるといいね!

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  7. 二月三日かぁ・・・試験が一日だと好いね 笑

    お年玉私も貰いたい! 笑

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  8. >お年玉私も貰いたい! 笑

    三十路も過ぎた男が何を言うかっ!
    でもまあ、学生だからいいか(笑)

    代わりに私が何かまた、美味しいものを送って差し上げよう。

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  9. やったー! 有難う! махтанабын!

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